この記事では、発送業務なし・無在庫でECサイトで稼ぐ方法を紹介します。
結論を先にいうと「成果報酬型で企業のECサイトを運営」しました。
この記事の目次
発送業務なし・無在庫でECサイトを始めた経緯
知人の繋がりで、インテリア商品を販売する某企業から「ECサイトの運用がうまく回っていないからリニューアルしたい」と相談されました。
受託の仕事はこの当時受けていなかったので相談に乗っていたのですが、運営してほしいという話になり、「売上の◯%を報酬としてもらう『成果報酬型』でも良いなら」という条件で進めることにしました。
成果報酬型のECサイトのデメリット
成果報酬型だと売上を上げれば上げるほど収入が増えますが、売上が上がらなければ1銭にもなりません。
ECサイトの制作を受託すれば、内容にもよりますが、数十万〜数百万円程の報酬がもらえます。
成果報酬型だと回収するのに何年かかるか分かりません。全く売上が上がらず「回収できない」という可能性もあります。
結構キビシイです。
成果報酬型のECサイトのメリット
一方、成果報酬型のECサイト運営の魅力は下記です。
- 企業のこれまでの実績が利用できる
- 発送業務の手間がない
- 無在庫で運営ができる
- 社員のリソースが使える
企業のこれまでの実績が利用できる
ブログやメディアを運営した経験がある人なら分かると思うのですが、ゼロから立ち上げるのはかなり大変です。
ECサイトも同じで、ゼロからサイトを作り、集客するのは大変です。
そんな中で、企業が過去に経営してきた中で培ってきた知名度や実績を利用できるのは、とても大きな魅力です。
また、ECサイトの準備で一番時間のかかる「写真」も既にある場合があります。
それらの基盤があると、サービスの成長までのスピード感が圧倒的に違います。
発送業務の手間がない
企業のECサイトの運営の場合は発送業務などの一連の業務は企業側の人員で対応してくれます。
そのため、集客に集中することができます。
これはかなり楽です。
自分でECサイトを運営する場合は、発送業務の他、経理作業などもしなければならないですが、それらの仕事がゼロで済みます。
無在庫で運営ができる
在庫を持たなくて良い魅力は下記です。
- 資金なしで始められる
- 在庫が余るリスクを背負わなくても良い
- キャッシュが貯まる
1,2はイメージが付きやすいと思うのですが、このときは3を重要視しました。
自分でECサイトを運営すると、利益を元に更に次の在庫を仕入れるため、売れれば売れるほど手元の資金がなくなるという状況になります。
このとき「シール販売のECサイト」を運営し、また別のECサイトも立ち上げ段階だったため、手元のキャッシュが少ない状態でした。
手元のキャッシュを確保するために、仕入れなしで稼げる方法を探していたため、その点で成果報酬型のECサイトは最適でした。
社員のリソースが使える
契約内容によりますが、新製品の追加や撮影などは社員が行ってくれます。
僕の場合は、新商品の撮影や商品登録作業などは社員が対応してくれます。
自分の労力を投入することなく、社員が動いてくれるのは大きなメリットです。
決め手はブランド名検索
今回、僕が成果報酬型のECサイトをやると決めたポイントは上記の中の「実績」です。
インテリア販売の企業は、設立から十数年経過しており、取引先も多くありました。
Google Analyticsを見せてもらうと「ブランド名」での検索が一定数ありました。しかしECサイトが整備されていないためユーザーが離脱しているような状態でした。
そのため短期間で売上をあげることはできるだろうと考えました。
ECサイトの作り方【サイズオーダー対応】
Makeshopを利用
今回のインテリア販売サイトに必要な要件は「サイズオーダー対応」です。
そのため、EC-CUBEやBASE・STORES.jpのようなECサイトでは対応ができませんでした。
Makeshopがフォームを比較的柔軟にカスタムできそうだったため、Makeshopを使うことにしました。
Makeshopは月額10,000円程かかりますが、その分機能の柔軟性が良いです。
EC-CUBEやBASE・STORES.jpは小規模のシンプルなECサイトと使う分には良いですが、機能をカスタマイズしようとするとやや不便になりです。
フォームの条件分岐を使いたいというような方にはMakeshopがおすすめです。
画像の準備
一番大変だったのは画像の準備です。
もともと「商品画像は沢山ある」という話を聞いていたのですが、数枚しかなく、しかも整理されていない状態でした。
ひとまずあるものをかき集め、公開を優先し、適宜写真を撮影していくことにしました。
ECサイト公開後
ECサイト公開後、狙い通りすぐに売上が発生しました。
その後も徐々に売上はあがり、3ヶ月程で成果報酬額5万円を超え、8ヶ月ほどで10万円を超えました。
引き続き運営しているECサイトなので、これからも着実に売上をあげれるようにしていきます。
成果報酬型ECサイトのポイント
企業のECサイト運営を成果報酬型で行う際のポイントは下記です。
- 企業を見極めるべし
- 作業内容を詰めるべし
企業を見極めるべし
企業(サービス)のしっかりと見極めないとかなりツライことになります。
まったく売上が上がらないとタダ働きになりかねないです。
新規サービスの場合や設立間もない企業の場合は注意したほうが良いです。
「儲かっている会社」を選ぶのが失敗しないための鉄則です。
作業内容を詰めるべし
作業内容を明確にすることも非常に重要です。
商品登録や画像加工のような作業は誰が担当するのかを明確にしておくと良いです。
商品数が多い場合すべて自分でやることになるとツライので社員のリソースを使えるかどうか確認しておきましょう。
中小企業の経営者の場合、Webに疎いこともあるので、必要になる作業とそれにかかる手間などを洗い出しておくと良いです。
まとめ
成果報酬型のECサイトは「場合によってはおすすめ」です。
物販アフィリエイトと同じような感覚ですが、公式サイトを扱える点・社員も協力してくれる点で大きな魅力があります。
ただアフィリエイトと違って、始めたら気軽にはやめられないため、慎重に決める必要があります。
僕の中では学ぶことも多かったとても良い経験となっています。