そんな疑問に答えます。
この記事を書く僕は、実際にEC-CUBEを使ってECサイトを運営しています。個人運営で月10万円前後稼いでいます。
実体験をもとにEC-CUBEの魅力と使いづらい点を解説していきます。
結論は「デメリット結構あるけど、一部の場合にはおすすめ」です。
この記事の目次
ECCUBEのデメリット
まずデメリットから説明します。デメリットは下記の3つです。
EC-CUBEのデメリット
- 決済の申込は自分でする必要がある
- アップデートがしにくい
- 学習コストがかかる
- 機能拡張するには高いスキルが必要
決済の申込は自分でする必要がある
EC-CUBEの場合、即日でクレカ決済機能を備えたECサイトをつくることはできないです。
BASEやSTORES.jpといった無料ASPの場合は、クレジットカード決済はECサイト開設当初から標準機能として実装されているため、即日でクレカ決済に対応できます。
しかしEC-CUBEの場合は、クレジットカード決済の申込は運営者側で対応しなければなりません。
その手続きに手間と時間がかかります。
僕自身が申し込んだクレカ決済会社の審査には、会社(屋号)情報などはもちろん「商品の仕入伝票のコピー」なども必要でした。
審査の期間も2週間程かかります。
アップデートがしにくい
僕の感じるEC-CUBEの一番のデメリットはこの点です。
EC-CUBEはバージョンアップがかなり面倒です。
EC-CUBE公式では下記のような手順が紹介されています。(EC-CUBE公式)
- サイトのバックアップ
- メンテナンスモードを有効にする
- EC-CUBEのソースファイルをバージョンアップしたものに置き換え
- 個別ファイル差し替え
- composer.json/composer.lockの更新
- スキーマ更新/マイグレーション
- テンプレートファイルの更新
- メンテナンスモードを無効にする
- その他
ワンクリックでアップデートできるWordPressと比べると、気が遠くなります。
EC-CUBEを導入するまでは比較的簡単ですが、アップデートは面倒なのでアップデート対応していないECショップも多いのではないでしょうか?
学習コストがかかる
ECCUBE3、EC-CUBE3はtwigというPHP製のテンプレートエンジンを採用しています。
「html・cssだけ知っている」という方の場合、はじめ戸惑うと思います。
デザインを変更しようとすると、twigに関してある程度把握する必要があります。
そのため学習コストがかかります。
また、WordPressなら利用者が多いので、何か躓いたときはネットで検索すれば大体出てきます。
しかしEC-CUBEはそこまで多くないため、ネットで検索しても該当の項目がヒットしないことがよくあります。
機能拡張するには高いスキルが必要
EC-CUBEの魅力として「機能拡張が自由」と紹介されていることがあります。
自由は自由なのですが、それは「プログラミングスキルがある場合」です。
スキルが無い場合には「標準で搭載されている機能」と「提供されているプラグイン」で対応することになります。
希望の機能が標準装備されている別のASPを使ったほうが良い場合もでてきます。
そのためECサイトのシステムを選ぶ際には「どんな機能が必要か」という点をよく考えるのが良いです。
EC-CUBEをおすすめするのはこんな場合
以上のように、EC-CUBEにはデメリットが多くあります。
そんな中でEC-CUBEの利用をおすすめするのはどんな場合かを解説します。
(これはEC-CUBEで2サイト運営している僕がEC-CUBEを選んだ理由でもあります。)
EC-CUBEをおすすめするのはこんな場合
- 小規模サイト・特定ジャンル
- 月額費用を抑えたい場合
- (プログラマーの場合)
小規模サイト・特定ジャンル
EC-CUBEは小規模サイトで商品が特定のジャンルの場合に向いていると思っています。
EC-CUBEはページレイアウトを自由に変えられるため、検索結果で上位表示を目指しやすいです。
個人的には無料ASPよりもSEOに向いていると思います。
僕自身がECCUBEで運営しているサイトでも、狙ったキーワードで上位表示できています。(ニッチなワードだからという理由もありますが)
月額費用を抑えたい場合
EC-CUBEを利用する場合、EC-CUBE自体は無料ですが、導入するサーバーの費用がかかります。
サーバー費用は、僕の使うエックスサーバーだと月間1,000円程です。
ECサイトのASPの場合、安いASPでも3,000円くらいはかかります。(1,000円程で使えるサービスはあるのですが機能的には良くない印象です。)
また、エックスサーバーの場合は約1,000円で複数のサイトを構築することができるので、WordPressのブログをエックスサーバーで持っている場合などには追加費用なく導入できます。
またEC-CUBEのサイトを複数立ち上げる場合も同一サーバーで大丈夫なので追加費用はかかりません。
その場合には金額的にかなり安くなります。
プログラマーの場合
プログラマーの場合はASPを使うよりもカスタマイズしやすいと思うのでおすすめです。
また、プログラムを勉強したい!という人にも良いと思います。
まとめ
以上、EC-CUBEのデメリットと、それでもEC-CUBEをおすすめする場合についての紹介でした。
僕自身はWordPressはそこそこ触れたので「EC-CUBEも同じ感じだろう」と思って触り始めたのですが、全く違って困惑しました。
今でも機能的な部分でやりにくさはありますが、集客の面では期待する検索順位がとれていて満足しています。
また費用も安いのでEC-CUBEから変更する予定もありません。
EC-CUBEがデメリットは多いのですが、一部の人にはとてもおすすめをします。
参考になれば幸いです。