そんなこと思った人、多いのではないでしょうか?
最も安く車検を行うには、自分で車検を受ける「ユーザー車検」が一番です。
先日、実際に自分でチャレンジしたのでその方法を解説します。
結論は「1,400円で車検ができました(軽自動車)。ただしメンタルは崩壊した。」です。
この記事の目次
ユーザー車検とは
ユーザー車検とは、車検を業者に依頼せず、運輸支局に自分で車を持ち込んで車検を受ける方法です。
車検は手数料が高いので、自分で車検を受けることでかなりの費用が削減できます。
ユーザー車検の注意点
運輸支局が平日しか空いていないので、平日の日中に時間の取れる人しかユーザー車検はできないです。
また、車両の整備・点検はないので、自分で確認をする必要があります。
ユーザー車検の費用はいくら?
ユーザー車検の費用(検査法定手数料)は「1,400円」でした。
ユーザー車検でも「自賠責保険の費用」と「自動車重量税」は支払う必要があります。
僕の場合(軽自動車:ホンダ N-BOX)は下記の費用がかかりました。
自動車重量税:6,600円
ということで、車検の総額は33,070円でした。
ユーザー車検の実体験・感想
初めてユーザー車検を行った感想は、
「メンタルがかなり消耗した」
です。
車検場で車検を受けている人は、基本的には業者の人です。業者の人が車検の順番待ちで列を成しています。
そんな中に初心者が交じると、後続車の迷惑にならないよう係の人が気を遣ってくれます。
僕の場合は、初心者と分かるように常にハザードランプをつけておくように指示されました。
周りからすると「あいつ初心者だ」と分かるような状況で、これが精神的にキツかったです。
そして、各検査でも常に係の人が付きっきりです。
周りからは手際が悪い様子が丸わかりという状況で、検査が終わるときにはどっと疲れました。
これがユーザー車検の感想です。
ただ、車検費用はかなり安くなるので、初回の苦痛を乗り越える価値はあると思います。
慣れれば各検査は難しくないので、2回目以降のユーザー車検は余裕です。初めだけがツライです。
ユーザー車検の事前準備
ユーザー車検の流れを説明していきます。
事前チェック
まずユーザー車検前に自分で事前チェックをしましょう。
チェックしておく項目は下記です。
- ガラスの割れやヒビがないか
- ワイパー・ウォッシャーが正常に動作するか
- タイヤの溝は十分あるか
- ライトやブレーキ(ヘッドライト・車幅灯・ハイビーム・ブレーキランプ・テールランプ等)が問題なく点灯するか
- シートベルトの警告ランプが点灯するか
- クラクションが鳴るか
- 発煙筒があるか
上記を確認しておきましょう。
ユーザー車検の予約
事前チェックが完了したらユーザー車検の予約をしましょう。
普通車の場合は『自動車検査インターネット予約システム』
予約時間は午前中がおすすめです。
理由は、車検が一発で通らなくても、当日中なら何回でもチャレンジできるためです。
引っかかった項目があっても、近くの整備場で修理して再検査に挑むことができます。
ユーザー車検当日
持ち物
- 車検証
- 自動車損害賠償責任保険証明書
- 自動車税納税証明書
※注意点
「自動車税納税証明書」は「自動車納税通知書」とは異なるので注意しましょう。
自動車納税証明書は毎年5月頃に届きます。
もし紛失してしまった場合は、市役所で受け取りができます。
(僕は間違えて「自動車納税通知書」を持っていってしまったため、市役所に行くハメになりました。)
運輸支局で行うこと
ユーザー車検を受ける前に下記の手続き・支払いを行います。
- 自賠責保険の継続加入の手続き
- 自動車重量税・検査法定手数料の支払い
これらは当日運輸支局で行うことができます。
係の人に聞けば丁寧に教えてくれます。
これらを行った後、車検の受付をしましょう。
検査の流れ
検査の流れは下記の動画で大体わかります。
僕の行った車検場でも検査項目は同じでした。
ただこの動画の中の「時速40キロになったらハイビームを点灯させる」というテストがかなり難しかったです。
動画の中では簡単に通過していますが、僕はかなりパニクりました。
ローラーの上を走るのですが、速度の感覚が路上と全く違いました。
気づいたら40キロを超えていて、1回目は失敗しました。(2回チャンスがあります。)
2回目はゆっくりアクセルを踏んで、無事合格できました。
この検査以外は係の人の案内通りに進めればよかったので難しいことはありませんでした。
素人がユーザー車検を初めて行う際のポイント
- 持ち物を忘れない
- 事前チェックを入念に
- 午前中の検査を予約
- 動画で予習
- ユーザー車検が初めてのことを係の人に伝える
- スピードメーターの検査はゆっくり
この中で最も重要なのは、5番目の「ユーザー車検が初めてのことを係の人に伝える」です。
隠してしまうと、後続車の大迷惑になること間違いなしです。
自信のない人は必ず係の人に伝えてください。
ユーザー車検をしてよかったこと
ユーザー車検をして費用面以外で良かったことがあります。
それは、車の整備についての理解が深まったことです。
タイヤの溝チェックや空気圧のチェック、エンジンオイル・ブレーキオイルなどの確認が自分でできるようになりました。
定期チェックができるようになると、車の故障の予防に繋がるのでとても良い経験になったと思います。
まとめ
ユーザー車検は費用的にはかなりお値打ちです。
今後もユーザー車検をしたいと思っています。
ただし、ユーザー車検は車の整備は行わないので、たまには整備士に見てもらったほうが安心です。
- 定期的に車を自分でチェック
- 気になることは整備士に見てもらう
- 車検は基本ユーザー車検で2回に1回は業者に依頼
僕は上記のような感じでユーザー車検とプロの業者の車検を混ぜながら車検を実施していこうと思っています。
以上、ユーザー車検を素人が初めて行った感想でした。