そんな話をします。
この記事を書く僕は、IT・Web系企業3社でWebマーケターとして働いてきました。
【在籍】5年(4年マーケティング担当、1年新規事業)
2社目:フィンテック系スタートアップ
【業務委託】2年
3社目:人材系スタートアップ
【業務委託】半年
実体験をもとにWebマーケターについて話していきます。
この記事の目次
マーケティング担当の仕事とは
Webマーケターを含む、マーケティングの仕事の話をします。
Wikiで検索すると、マーケティングとは下記のような説明があります。
企業などの組織が行うあらゆる活動のうち、「顧客が真に求める商品やサービスを作り、その情報を届け、顧客がその価値を効果的に得られるようにする」ための概念である。
マーケターとしてこんな小難しいことを考えたことは一度もありません。
- 顧客に営業しなくても良い状態をつくること
などとも言われますが、僕の中ではこれもあまりしっくり来ていません。
僕が思うマーケターの仕事は下記です。
多くの企業で目標数値を立てていると思います。
その数値と実際の数値が「乖離している」もしくは「今は大丈夫でも長期的に乖離しそう」なのであれば、乖離がないように対策・行動する必要があります。
その対策・行動する人がマーケティング担当の仕事です。
目標数値との乖離がなければ、マーケティング担当はいなくても良いです。
しかし、目標数値を達成していれば翌年は更に高い目標数値になるので、数値の乖離がない状態はほぼないです。
Webマーケターの仕事とは
ではWebマーケターの仕事は何かですが、
目標数値との乖離を埋めるための対策で「Web周りのこと」を中心に行う人です。
Webマーケターに求められる仕事は主に2つです。
- 集客
- 集客効率の改善
そのための手法として下記のようなものがあります。
- SEO
- コンテンツマーケティング
- Web改善(LPO)
- CPC広告
- その他広告
- SNS運用
- メール施策
- 広報・PR
これらを包括的に知っている必要があります。
これらの中から自社のサービス・事業に最もプラスの影響を与えるものに注力し、目標数値との乖離を埋めていくのがWebマーケターの仕事です。
Webマーケターに求められるスキル
3社でのWebマーケティングの仕事を経験してきて、求められるスキルは下記の5つだと思っています。
- 仮説力
- 数値を扱う力
- 自己完結できる力
- 巻き込む力
- 聞き流す力
解説します。
1.仮説力
Webマーケターにとって一番大事なのではないかと思うのが「仮説力」です。
一般的なユーザーがサービスについてどう感じているかを客観的に捉え、何がボトルネックになっているのかの「仮説」を立てる力です。
- 料金プランが分かりづらいのではないか?
- キャッチコピーが分かりにくいのではないか?
- 目に止まらないのではないか?
自分が顧客になったつもりでサービスについて考え、課題を把握する力が何よりも大事です。
2.数値を扱う力
Webマーケターは、Google Analyticsやヒートマップのツールなどあらゆる数値を扱います。
数値を扱う力が大事な理由は「仮説の根拠」となるという点です。
仮説を立てるためには数値を見る力がないとただの個人の意見になってしまいます。
- スマホの広告配分を増やしたい
- 申込率がPCよりもスマホが高いので広告配分をスマホに寄せれば獲得効率が高まる
以上の2つでは、②の方が圧倒的に説得力が高まります。
3.自己完結できる力
「自己完結できる力」はこれからのWebマーケターにとってかなり重要な力だと感じています。
Webマーケターは「Webサイトの改善」が常に施策の中心です。
Webサイトの改善には、主に下記のような方法があります。
- ABテスト
- コンテンツの追加
- デザインの変更
共通するのは「HTMLやcssの編集などのスキルが必要」ということです。
これらを毎回エンジニアにお願いしていてはスピード感が遅くなります。
今後のWebマーケターには「自分でデザインを決め、コーディングし、ABテストを実施し、反映する」という一連の流れを完結する力が求められています。
これらができれば改善までのスピード感が圧倒的に早くなります。
僕自身の経験上、コーディングとGitが使えるようになってからWebマーケターとして一皮向けた気がしています。
4.巻き込む力
Webマーケターに限ったことではないですが、人を巻き込む力はとても重要です。
自己完結力が重要と説明しましたが、1人では完結できないことも多いです。
例えば、Webコンテンツとして「導入事例を追加したい」と感じても1人ではできません。
その際に、なぜ重要化を説明し関係者に協力してもらうことが必要になります。
人を巻き込む力はWebマーケターとして重要なスキルの1つです。
5.聞き流す力
最後は「聞き流す力」です。
マーケターの仕事は他の人から色々と口を出されることが多い役割でもあります。
しかもその意見は主観で的外れあることも多いです。
その際に、その意見を適度に流し、本当に重要な業務にリソースを割くことが大切です。
「自分が1番数値を把握している」という自信が持てるくらい業務について考え尽くすことが重要です。
まとめ
以上、Webマーケターの仕事と求められるスキルについて解説しました。
3の自己完結できるスキルを極めれば極めるほど、Webマーケターとしては唯一無二の重宝される存在になると思います。
また別記事で詳しく話したいと思います。
というわけで以上です。